第92号 ハザードマップはここを見よう!移住した先が安全な場所であることを知るために 移住の下見・長期旅行に役立つツール・道具 その6

移住したい希望をお持ちの方の多くが東日本大震災が原因で起きた様々な影響から逃れるためという動機をお持ちです。

特にもうあの規模の地震は体験したくないという方や、小さいお子さんがいるので安全なところでのびのび生活したいという方が多いようです。



そんな中でせっかく移住した先がまた東日本大震災クラスの地震が想定されている場所だったりしたら落ち着かないと思います。そこで今日はハザードマップの見方を紹介して、実際に移住先候補地ではどのような災害が想定されているかを事前に知る方法を習得してしまいましょう。

地震被害の想定

はい、これは分かりやすいです。東京都も20以上のシミュレーションを作っています。東京の場合、いろいろなところに震源となる可能性のある場所があって、それぞれに被害が想定されています。もちろん、マップで被害が想定されていないところもひとたび周辺で大地震が起きれば、停電、断水あるいは食料やガソリンの調達が困難になるという事態からは免れられないでしょう。

津波の想定

これは比較的新しく、まさに東日本大震災の教訓を生かしたハザードマップと言えるでしょう。特に南海トラフ地震というものが、中部・四国・関西・九州沿岸では想定されていて、もっとも規模が大きい津波が来た場合に備えています。

関東ではあまりピンときませんが、こうした地域の沿岸部を歩くと、想定されている津波の高さや、現在の標高、いざというときに駆け込む高い建物への矢印などが看板でびっしり出ています。中部と西日本はどこもそうです。沖縄の南城市ですらそうした標識を見ました。

ないのは東京の沿岸部だけですね・・・これでいいのか本当に( ^ω^)・・・

水害の想定

これも最近頻繁に起こる、河川の氾濫などに対する想定の地図ですね。堤防が決壊したような場合、最大何メートルまで水没してしまうかとか、大水が出た場合、幹線道路のどの辺が通行止めになるかとか、そういうマップです。茨木の常総市や京都の水害、私も訪問した佐用町など、温暖化の影響なのか、この20年で水害の被害は目立っています。

ちなみに私は実は防災士の資格を持っていて、東日本大震災以降、土日は地域で防災活動をしていました。常総市は仲間と視察に行きましたが、大水害になると、これはもう津波と同様、生活が成り立たなくなってしまうほどの被害が出ていました。

土砂災害・がけ崩れなど

最後ですが山の斜面に面した集落や、平地でも崩れやすくなっているところについてのハザードマップを出しているところがあります。台風などが来ると、こうした地域はいち早く避難指示が出されます。コンクリートばかりの東京ではレアですが、台風がしょっちゅう通る九州、四国、紀伊半島当たりではよくこうした地域に避難指示が出ます。

実際のハザードマップを試してみる

さて、ハザードマップですが、紙で独立して印刷されていることもあれば、自治体の冊子に掲載されている場合もあれば、ネット上で見ることもできるものもあります。

ここでは非常によくできている、徳島県のハザードマップを紹介します。

徳島県防災・減災マップ

これはグーグルマップと同様に自分で地図を動かして確認をすることができる優れものです。操作は簡単です。ここでは例として、津波による「浸水想定」を見てみましょう。、
1)「ご利用上の注意」で同意する。
2)「浸水想定」の横のボックスをクリックすると、チェックが入り、地図に色が付く。
3)見たい場所を変える場合は、クリックしたまま、上下左右に引っ張る。
4)縮尺を変えたい場合は左側の上下のスライダーで縮尺を変える。

と、普通の地図サイトと変わらない操作性ですが、見れる情報が浸水被害となっています。

赤いから危険だと怯えるのではなく、備えることが大事だ

さて、徳島県を具体例にしてみると、沿岸部はほとんどピンクです。4.0~5.0メートルの津波を想定しています。そしてところどころ紫っぽいところがありますが、これはさらに高い津波を想定しています。東日本大震災が単に一律に何メートルの津波が来たわけではなく、地形の影響を受けて数十メートルの高さになったり、急速に街の奥まで浸透していったりした経験を受けて、こういう地図になっていると思います。

それでは、こうした地域は移住はまったく適していない地域なのでしょうか?今日の記事のタイトルと完全に矛盾しているようですが、そんなことはありません。様々な理由で、むしろこうした地域のほうが魅力的で移住者に優しい環境を提供していることも多々あります。

魅力的な海原、豊かな海の幸、輝く朝日と穏やかな海面に沈む黄昏・・・こうしたものは沿岸部ならではの魅力です。そうした海の魅力のとりこになってしまったら、やはりこうしたところが候補地になるのだろうと思います。

具体的に徳島でいえば都会で何らかの理由で学校に行きづらくなった子供を町ぐるみで面倒を見て長期で「留学」させてあげる伊座利(いざり。伊勢海老が手づかみでとれるそうな・・・)や、サテライトオフィスの誘致で有名な日和佐(ひわさ。サテライトオフィスの社員は空いている時間はサーフィンや釣りに出かけるそうな・・・)など、町おこしでは名前の知られたところがたくさんあります。

何より、西日本の方たちは東京の人が想像する以上に備えています。標識があちこちあるだけではなく、避難訓練や避難場所への誘導、そうしたことを真剣にやっています。移住したら、そうした地域の人たちと一緒に訓練することを欠かさなければ、万が一の万が一があった時も適切に行動できるのではないでしょうか。

むしろ心配なのは東京です。都もきちんと各種のハザードマップを出していますので、東京にお住まいの方だけでなく、関東圏にお住まいの方、東京に通勤している方、ぜひ万が一の万が一があった時、どう行動したらよいか、考えるようにしておいてください。




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